乳酸菌生産物質発酵エキスの試飲試験概要(2012年)
生菌とは違う乳酸菌の代謝物「乳酸菌生産物質 発酵エキス」が腸内環境に与える影響をモニターによる4週間(2012年)の試飲で検証しました(※1日およそ19mlを4週間摂取)。
調査1:腸内細菌叢への影響
腸内細菌叢への影響(乳酸菌生産物質試飲後の善玉菌・悪玉菌・日和見菌の増減率)
・調査方法: 乳酸菌生産物質を4週間飲用後、糞便中における腸内細菌叢バランス(構成比)の変化を解析した。
・調査結果: 一般的に善玉菌と呼ばれる群は、飲用後に増加傾向を示した。一般的に悪玉菌、日和見菌と呼ばれる群は、飲用後に減少傾向を示した。
|
全被験者でみた結果 | |
一般的に善玉菌と呼ばれる群 Bifidobacterium Lactobacillales |
増加率35% (30.8%→41.6%) |
一般的に日和見菌と呼ばれる群 Bacteroides Prevotella |
増加率49% (8.0%→12.0%) |
一般的に悪玉菌と呼ばれる群 Clostridium |
減少率26% (48.6%→35.8%) |
調査2:腐敗産物の変化
腐敗産物の変化
・調査方法: 発酵エキス飲用前と飲用4週間後の計2回採便を行い腐敗産物を調査、解析した。
・調査結果: 【アンモニア】飲用4週間後、全員が減少した(平均18%減少)。
【インドール】飲用4週間後、全員が減少した(平均25%減少)。 【pH】飲用4週間後、5人中4人が低下し、若干酸性寄りに傾いた。 |
調査3:排便回数の変化
排便回数の変化
・調査方法: 試験期間中(4週間)、「おなかチェック表」に毎日記入し、排便等に関する変化を調査。
・調査結果:飲用前は、おおよそ2日に1回の排便回数(1人平均3.4回/8週)であったが、摂取後は、ほぼ毎日(1人平均5.6回/週)排便が見られるようになった。
|
考察
・腸内細菌のうち、善玉菌と呼ばれる群(Bifidobacterium、Lactobacillales)が増加し、悪玉菌と呼ばれる群(Clostridium)が減少する傾向が見られた。
・乳酸菌生産物質発酵エキスを飲用することによりpHを下げ、また、腐敗産物を減少させる傾向が見られた。
・乳酸菌生産物質発酵エキスを飲用することにより、排便回数の増加が見られた。
以上のように、乳酸菌生産物質発酵エキスは、善玉菌を増やし有害産物を減少させるなど、腸内細菌叢バランスの改善に有効であるとの結果が得られました。また、排便回数が増加することにより有害産物を体内に取り込むリスクを減少させると思われます。したがって、乳酸菌生産物質発酵エキスは、腸内環境の改善・健康増進に役立つと考えられます。
資料中のデータは最終製品の効果を表すものではありません。