正垣角太郎
医師。
(1874~1937)
日本で最初に乳酸菌に着目した人物です。
日本で初めてとなるヨーグルト「エリー」の製造・販売を行う。
20世紀も初頭のこと、京都に住んでいた正垣角太郎氏は、メチニコフが発表した「ヨーグルト不老長寿説」を読んで感銘を受けました。やがて、自らの胃腸病克服のため日本で初めてヨーグルト「エリー」を製造、自らも飲用を始め、病を克服するのです。
日本で初めて乳酸菌の工業ベース培養に成功した正垣角太郎氏は、乳酸菌飲料事業が本格的にスタートさせ、氏が主宰する「研生学会」には乳酸菌飲料の先駆者たちが集まりました。乳酸菌研究など、簡単に受け入れられる時代ではありませんでしたが、精力的な研究を続け、画期的な4種類の乳酸菌共棲培養法を確立し、これが現代の乳酸菌飲料の原点となったのです。
なお、氏の乳酸菌研究は、長男:正垣一義氏が引き継いでいくこととなります。
【略歴】
大正3年:日本で初めてのヨーグルトを製造し、京都で販売開始。
大正14年:4種類の乳酸菌共棲培養法を確立し、現代の乳酸菌飲料の原点といてる「エリー」を開発・発売。