共棲培養とスターターに関するQ&A

スターターとは何のことですか?

スターターとは「乳酸菌生産物質」など、発酵食品を製造するときに使う種菌(元菌)のことです。ちなみに100リットルの培養(発酵)をするには、その0.1~10%の量(100ml~10リットル)のスターターが必要です。

 


スターターと、「乳酸菌生産物質」の商品に入っている菌は同じものですか?

そもそも、「乳酸菌生産物質」商品に生きた菌は入っていません。スターターに入っている菌群が発酵中に作り出した物質が「乳酸菌生産物質」です。

 


共棲培養と混合培養との違いは何ですか?

混合培養とは、お互いに助け合う相性の良い菌を集めて培養(発酵)することです。1つの菌で培養したときより、複数の種類の菌が集まる方が増殖する時間が速くなり、強い発酵力が得られます。しかし、1回は菌と菌が協力しますが、そのまま2回、3回と培養を繰り返していくと、そのバランスが崩れて強い菌だけが残ることが多いので、毎回組み合わせを行う必要があります。混合培養は、菌たちの一期一会なのです。

それに比べ共棲培養では、組み合わせた菌のバランスや強さが確定していて、何回、培養を繰り返しても、そのバランスが保たれていることが特徴です。一期一会でなく、永遠に続く菌のチームともいえるでしょう。光英科学研究所は、乳酸菌生産物質の製造に「共棲培養」を必須条件としており、高い品質の「乳酸菌生産物質」をいつまでも提供することを目指しています。

 


共棲培養するための菌の組み合わせは簡単にできますか?

混合培養の場合は、相性の良い菌を選定して混合して培養すれば良いので、それほど難しい技術は必要ないのですが、このときの菌の関係は1回限りで終わります。これに対し共棲培養は、まさに菌同士の「共生」を実現する組み合わせを作ることといえます。

その共棲培養チーム作りを、光英科学研究所では独自技術と長い年月をかけて実現させました。この取り組みそのものを、永遠の財産としていきたいと考えています。

 


腸内フローラの菌は共棲ですか?混合ですか?

ヒトの腸内フローラの状態は、共棲(共生)状態の菌が、それぞれ花畑のように群を作り、腸壁にびっしり陣取って定着しています。その在り様は、ヒトが生まれたときに形成されて一生に渡り変化することはない、といわれています。腸内フローラに生息している善玉菌と呼ばれる菌群(乳酸菌・ビフィズス菌など)が、増殖するときに代謝する物質が、ヒトの健康を司っています。

さて、この腸内にいる善玉菌チームは、初期段階では、腸に入って来た栄養物をエサにして共棲状態にて増殖しますが、ある程度、増殖すると日和見菌を巻き込んで増殖を試みる、いわゆる混合培養の形に落ち着きます。こういった経緯からも、腸内細菌たちは、自らの増殖のために互いをコントロールしている、ということがうかがえます。善玉菌チームが上手に増殖して、ヒトの健康を司る代謝物を出し、その結果、ヒトが「健康」という恩恵を受けることが出来るのです。

 


腸内フローラ由来の16種35株の共棲培養技術とありますが、16種なら16株ではないのですか?

端的な表現になりますが、人間の家族で例えると、菌の「種」は苗字、「株」は個々を表す名前、ということになります。1家族に1人だけの世帯もあれば、たくさんの世帯もあります。そして、同じ家族でもそれぞれは違う個性があります。ここでは、16家族に35人の人がいる、というイメージです。

光英科学研究所では自社保有菌(乳酸菌・ビフィズス菌)を日本食品分析センターで同定した際、1種類の乳酸菌でも菌株が複数種あることを確認しています。例えば、Lガッセリーで5株、Lアシドフィルスで3株、Bロンガムで2株、E.フェシウムで6株に判別されました。株数を合計すると35株になるということになりますが、それを菌種に分けると16種ということになります。なお、菌の種類と株を表現する場合、ヤクルト社の菌を例にすると、種は「L.カゼイ」、株は「シロタ」という表記になります。

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