2022.02.24
身近雑記
第135回 乳酸菌生産物質は健康の「方程式」
若い時から続く私の趣味のひとつが、テレビでの野球観戦です。
今年もあと一ヶ月でプロ野球が開幕を迎えると思うと、今から楽しみでなりません。
さて、野球好きの方でしたらすでにご存じの事と思いますが、野球には「勝利の方程式」というものが存在します。
「勝利の方程式」とはリードしている試合において、そのリードを最後まで守りきるためにとられる、チームの定石となっている投手の継投策・リリーフ投手の継投パターンのことを指します。
この方程式がチームを勝利へと導くのです。
さて私たちの人生の「勝利」とは何か、と考えると、それはやはり「長く健康で過ごすこと」であると思います。
そしてそのための方程式となるのが「乳酸菌生産物質」なのではないか、と思った次第です。
また、乳酸菌生産物質が誕生するまでの歩みも、まるで方程式に導かれているように私は感じるのです。
乳酸菌生産物質の研究のはじまりは、78年前にさかのぼります。
浄土真宗西本願寺第22代法主で、大正天皇の義兄にもあたる大谷光瑞師は、当時、中国の大連にあった本願寺関東別院内の「大谷光瑞農芸化学研究所」の所長として、仏典にある「香」や「薬物」の栽培の研究をされていました。
特に香料学、植物学、薬物学に関しては非常に専門性の高い知識をお持ちであったと伝えられています。
その光瑞師が72年にわたる生涯で最後に行きついた学問が「細菌学」だったのです。
そのころ弊社先代の正垣一義氏は、乳酸菌生菌による「8種類の乳酸菌による共棲培養技術」について研究を深めていました。
細菌学研究の知見のために光瑞師を表敬訪問した正垣氏は、みずからの研究開発について説明をしました。
すると光瑞師は、その成果と実績を高く評価した上で「生きた菌ではなく、これからはその代謝物が重要である」という考えを教授し、正垣氏を大谷光瑞農芸化学研究所の次長に任命しました。
これが乳酸菌生産物質の研究のはじまりです。
仏典「大般涅槃経」において、発酵食品には「乳→酪→生酥→熟酥→醍醐」の5段階の味があり「醍醐」は最上のものという内容があります。
これは「五味相生の譬」とされていて、釈迦が最高にして最後の経文である涅槃経を解り易くするため、順序だてて教えを段階的に説いたことを表しています。
そして、このように例えとして経典に記されているということは、この時代、醍醐(マンダ)なる飲料が一般的な食生活に存在し、健康のための物として重宝されていたのでは、と考えられます。
こうして大谷光瑞師に導かれるかたちで、正垣氏は研究をかさねて乳酸菌生産物質を発明しました。
乳酸菌生産物質誕生の方程式の根幹で、正垣氏がそれまでに研究開発をした8種類の乳酸菌の共棲培養技術が役立ったということは、言うまでもありません。
そして後に、16種の乳酸菌の共棲培養により得られた発酵代謝物「スティルヤング」が完成しました。
昭和22年には大谷光瑞師の命により、東京銀座に設立された寿光製薬から発売され、全国的に普及販促活動が始まったのです。
このように「醍醐」から始まった乳酸菌生産物質の方程式は、弊社・光英科学研究所に受け継がれ、現在の16種35株の乳酸菌、ビフィズス菌の乳酸菌生産物質の連立方程式へと成長を遂げています。
現代、「腸活」として良好な腸内環境が求められていますが、その鍵は、やはり私たちの腸内に棲む善玉菌が代謝する物質にあると思います。
野球の例えでも申し上げましたが「長く健康で過ごすこと」のために、乳酸菌生産物質を日々の生活に取り入れる方程式が大切であると、私は考えます。
今、世界中の人々が過酷なコロナ禍に巻き込まれています。
その中において明るい未来を拓くひとつの方法が、長い歴史から健康の方程式を編み出した「乳酸菌生産物質」なのではないでしょうか。
乳酸菌生産物質ご愛用者の皆様に感謝しながら、多くの方々のご健康を祈り続ける日々でございます。
近年は健康食品市場だけでなく、一般的にも「健康には乳酸菌」という概念が定着しつつあります。
しかし、人の健康に役立つのは乳酸菌そのものだけではなく、その代謝物である「乳酸菌生産物質」がより重要です。
この本には、16種35株のビフィズス菌を含む乳酸菌の共棲培養技術のノウハウや、「乳酸菌生産物質」の商品化の知識など、私の視点から見た「乳酸菌生産物質」に関する情報が余すところなく盛り込まれております。
ぜひ第1巻に続き、第2巻もお手元で開いていただければ幸いです。
日本シニアリビング新聞社はこちらから
amazonはこちらから