2024.07.25

身近雑記

第165回 「乳酸菌の責任」について

全国的に梅雨明けしましたが、猛暑による熱中症と新型コロナがニュースを賑わせております。皆さまお元気でお過ごしでしょうか。

 

さて前回ブログに続き、今回も私の視点で乳酸菌の立場から見た事象についてお話をしてまいりたいと思います。

 

6年前になりますが新聞の全国紙に、ある大手企業による「乳酸菌の責任」と題する新聞広告が掲載されました。

 

「乳酸菌は責任を持って健康に寄与します」という意味だと私は解釈して、2018年9月の第84回ブログに「腸内細菌と乳酸菌の責任」と題してお話をさせていただいております。

詳しくは私のブログをまとめた書籍「『乳酸菌生産物質』に賭けた人生②」をご覧ください。

 

乳酸菌は私たちの腸内において働いて代謝産物をつくり出して、その代謝産物が人間の健康に関与しています。

これが「乳酸菌は体にいい」と言われる所以であります。

 

しかし最近のテレビCMを見ていると、「乳酸菌だから体にいい」という漠然とした表現に説明不足感があるのが否めません。

腸内の乳酸菌がつくり出す代謝物がよい、という「いきさつ」をお客様に説明する必要があると思います。

 

最近「説明責任」という言葉が各界において使われておりますが、食品業界においても、企業は消費者が納得するように食品の作用について説明をする責任(説明責任)があると私は思います。

 

乳酸菌の働きが健康に寄与する有効性は、菌体から代謝産物が産生されることによって得られていることを、食品業界の皆様、そして乳酸菌商品を愛用されている方々におかれましては速やかにアップデートされるよう切望する次第であります。

 

そして最後に乳酸菌の立場から意見をさせていただきますと、ヒトの健康については乳酸菌自体に責任があるというよりも、乳酸菌の本当の作用を知って使用する側に本当の責任があるのではないでしょうか。

 

これからも私は、乳酸菌の代弁者として発信を続けていきたいと思っております。

次回以降のブログも楽しみにお待ちいただければ幸いです。

 

 




近年は健康食品市場だけでなく、一般的にも「健康には乳酸菌」という概念が定着しつつあります。

しかし、人の健康に役立つのは乳酸菌そのものだけではなく、その代謝物である「乳酸菌生産物質」がより重要です。

この本には、16種35株のビフィズス菌を含む乳酸菌の共棲培養技術のノウハウや、「乳酸菌生産物質」の商品化の知識など、私の視点から見た「乳酸菌生産物質」に関する情報が余すところなく盛り込まれております。

ぜひ第1巻に続き、第2巻もお手元で開いていただければ幸いです。

 

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