2023.03.15

身近雑記

第149回 乳酸菌生産物質の「礎」となる16種35株の立証

前回に続き、今回は乳酸菌生産物質の製造に使用している乳酸菌とビフィズス菌の同定について説明してまいります。

 

長い年月をかけて多くの乳酸菌、ビフィズス菌の共棲培養の研究を行い、多種類の菌の共棲したチームを100チーム以上つくり上げてきましたが、個々の菌の菌株を確定する「同定」という検証が必要であると考えていました。

そこで、第三者機関で世界的に権威のある(一財)日本食品分析センターにて同定の実施を考えましたが、全ての菌株の同定を行うと数千万~億単位の費用がかかる可能性があり躊躇していましたが、やっと予算の見通しがついた2003年2月から着手することが出来ました。

もう20年も前のことです。

 

この同定試験は2年2か月かかって完了し、数種の共棲菌株から構成された100本以上の試験管の内訳が判明して、その結果を踏まえて乳酸菌、ビフィズス菌16種35株を中心とした菌の編成を確定できたのです。

 

同定をお願いした日本食品分析センター多摩研究所とは、詳細なところまで相談しながらの作業でしたので、長期間にわたり大変にお世話になり本当にありがたく思っております。

費用も当初想定していた半額で済みました。

 

そして昨年も、現行の菌株の同定を日本食品分析センター多摩研究所で実施しましたが、近年は遺伝子解析による同定になっているため、試験のスピードも早くなり、費用も経済的になっております。

 

しかし16種35株の確定のためには、以前の同定作業による、全菌株の性状の確定があったからこそ完成したのですから、現在の同定手法だけでは確立できなかったかもしれないと考えると、当時、思い切って同定作業をして良かったと幸運に思っております。

 

これも世界の人々の健康に貢献するという信念があってこそできたものと思います。

16種35株というレジェンドが確立できたことに、心より感謝する今日この頃でございます。

 

 




近年は健康食品市場だけでなく、一般的にも「健康には乳酸菌」という概念が定着しつつあります。

しかし、人の健康に役立つのは乳酸菌そのものだけではなく、その代謝物である「乳酸菌生産物質」がより重要です。

この本には、16種35株のビフィズス菌を含む乳酸菌の共棲培養技術のノウハウや、「乳酸菌生産物質」の商品化の知識など、私の視点から見た「乳酸菌生産物質」に関する情報が余すところなく盛り込まれております。

ぜひ第1巻に続き、第2巻もお手元で開いていただければ幸いです。

 

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