2022.10.06
身近雑記
第144回 ヨーグルト売り場で振り返る、乳酸菌生産物質と共棲培養の歴史
10月に入り、天高く馬肥ゆる秋となりました。
空が澄み気候が良いと、なんだか食欲が増してくるように思います。
そこで、旬の美味しい食材を求め、スーパーマーケットに出かけました。
すると、多くの種類の色とりどりのヨーグルトの売り場が私の目に入ってまいりました。
お買い物をするみなさん、思い思いにヨーグルトをかごに入れておられます。
ヨーグルトを嗜好品として楽しまれるのはいいと思うのですが、おせっかいながら、私は皆さんが健康のためにと思ってヨーグルトを毎日摂っているのだなと思うと、なんだかやるせない気持ちになるのです。
私たち光英科学研究所は、どの乳酸菌をどんな方法で摂るかという事ではなく、「乳酸菌がつくり出す生産物質そのものを摂ることこそが重要だ」と考え研究をすすめてまいりました。
そこには、長い年月の中で何度も危機を乗り越えながら、研究に灯を消さないように守られてきた歴史がございます。
乳酸菌生産物質の研究は、まだ乳酸菌すら認知されていない時代、100年も前の大正時代に日本ではじめてヨーグルトの製造販売を始めた正垣角太郎氏の研究に遡ります。
そして今から約70年前には、乳酸菌そのものではなく乳酸菌がつくり出す物質に着目した、その子息の正垣一義氏によって、製造技術の大転換がなされました。
その研究を引き継いで、乳酸菌生産物質の16種の乳酸菌共棲培養法が確立しました。
私たちはそれ以来、「乳酸菌生産物質で、世界人類の健康増進に貢献する」という理念のもとに活動してまいりました。
ちなみに私は、8歳の時に母の販売していた乳酸菌生産物質に巡り合ってから、ずっと乳酸菌生産物質と共に歩んでおります。
そして81歳の今まで、研究と製造一筋の日々を過ごしております。
とても恵まれた人生だと思います。
また、ご存知の通り、乳酸菌生産物質の製造に使う乳酸菌・ビフィズス菌は共棲状態に編成されたチームになっていることが必須条件です。
16種で35の菌株がつくり出す多くの種類の物質が私たちの健康を守ってくれます。
この宝物を私は「チームKOEI」と呼んでおります。
「チームKOEI」が共棲培養でつくり出す乳酸菌生産物質を、多くの愛用者の皆様にお届けできる日に感謝しながら、スーパーのヨーグルト売り場でお買い物をする皆様にも、いつか乳酸菌生産物質をお召し上がりいただける日が来ることを、願っております。
近年は健康食品市場だけでなく、一般的にも「健康には乳酸菌」という概念が定着しつつあります。
しかし、人の健康に役立つのは乳酸菌そのものだけではなく、その代謝物である「乳酸菌生産物質」がより重要です。
この本には、16種35株のビフィズス菌を含む乳酸菌の共棲培養技術のノウハウや、「乳酸菌生産物質」の商品化の知識など、私の視点から見た「乳酸菌生産物質」に関する情報が余すところなく盛り込まれております。
ぜひ第1巻に続き、第2巻もお手元で開いていただければ幸いです。
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