2025.06.26

私的腸内細菌論

第176回 乳酸菌生産物質の製造の特徴⑤ 大量共棲培養のスターター

梅雨なのに猛暑日が続き梅雨はどこに行ったのかと思う今日この頃です。

こまめな水分補給等で脱水症や熱中症予防を意識的に励行されることをお勧めいたします。

 

 

さて、今回は弊社の本社工場内に設置してある大型発酵タンクで、乳酸菌生産物質製造のスターターである16種35株の乳酸菌・ビフィズス菌(私は親しみを込めてこれらの菌グループを「チームKOEI」と呼んでいます)の活動についてお話をいたします。

 

当社の乳酸菌生産物質の製造は、2トンの大型発酵タンクに菌群のエサとなる特別な豆乳培地を(500mlペットボトル4,000本分)満たし、そこへ16種35株の「チームKOEI」を添加することから始まります。

 

一般的に販売されている乳酸菌サプリメントは、単一の乳酸菌について、いかに菌数を増やすかというところを焦点として製造されていますが、当社の乳酸菌生産物質は違います。

多種の菌株を共棲状態で培養し、多種多様の代謝産物を得ることを目的に発酵を行っております。

これには長年の研究で培った高度な発酵技術が必要となります。

 

製造に用いている16種35株の菌株「チームKOEI」自体、相性良く発酵する編成になっていますが、直径1.5mの円筒形の発酵タンクの中で発酵が完了する120時間の間に、16種35株の菌株が代謝産物を十分につくり出すように、菌たちを共棲培養状態にて働かせる技術が求められるのです。

 

ひと株ひと株の菌株がつくり出す代謝物はさることながら、菌株同士の共棲によって発酵前には存在していなかった新たな物質をつくり出していることも、メタボローム解析の結果から報告されております。

 

当社の乳酸菌生産物質は、長い年月に渡る研究と製造開発技術の向上からその品質の良さが認められ、おかげさまで皆様からの受注が多くなり、これに対応するために本年8月に2トンの発酵タンクを増設する予定でございます。

これからも高い品質を維持することを一番大切にしながら、皆さまへ乳酸菌生産物質をお届けしていく所存です。

 

今後ともご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

 

 




近年は健康食品市場だけでなく、一般的にも「健康には乳酸菌」という概念が定着しつつあります。

しかし、人の健康に役立つのは乳酸菌そのものだけではなく、その代謝物である「乳酸菌生産物質」がより重要です。

この本には、16種35株のビフィズス菌を含む乳酸菌の共棲培養技術のノウハウや、「乳酸菌生産物質」の商品化の知識など、私の視点から見た「乳酸菌生産物質」に関する情報が余すところなく盛り込まれております。

ぜひ第1巻に続き、第2巻もお手元で開いていただければ幸いです。

 

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